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Coolmicの課題をABテストで解決してみた!

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ウェイブTechブログとは?
ウェイブの仕事をエンジニア目線でお伝えするWebメディアです。毎月15日の更新を目指しています。肩の力を抜いて執筆し、ありのままのウェイブをお見せできるよう心がけています。

本日の担当:Coolmicエンジニア イシカワ
 ・2019年4月入社の新卒社員。
 ・水族館巡りが趣味。
 ・最近の推し水族館は愛知県にある竹島水族館。

今回のお話

今回は、先日実施した海外向けコミック配信サービス「Coolmic」でのABテストについてお話したいと思います。

Coolmicの課題

Coolmicでは、ユーザーに新しい作品との出会いをもっと提供したいという課題がありました。

TOPページに表示されている作品のクリック数を調査したところ、最近読んだ作品と購入済作品の続話が大半を占めていること。閲覧中の作品を元に選出されたレコメンド作品表示するセクションはスワイプしなければ見れない箇所の作品があまりクリックされていないことが分かりました。

調査結果から、作品のおもしろさがわかりにくく、ユーザーに新しい作品との出会いを提供できていない可能性がある(①)。カルーセルをスワイプしなければ作品を見ることができず、機会を損失している可能性がある(②)。という2つの課題設定を行いました。

解決方法の検討

①の課題では、Coolmicにて導入している「いいね機能」に着目しました。「いいね機能」は、作品のおもしろさを測る指標の一つでユーザー自身が評価を行います。この評価は、他のユーザーにとっても有益な情報だと考えられました。そこでこの評価をTOPページなどに表示してみることにしました。

②の課題では、スワイプしないと見れない作品を表示できないかと考えました。シンプルですが、表示されている作品のクリック数は高いという結果がでてたので、直接的に寄与するのではないかと考えたんです。最終的に表示方法をカルーセルから3×3の作品表示に変えてみて効果を測ることにしました。

有効性を確認するためにABテスト

Google optimizeを用いてABテストを実施しました。

解決方法はあくまで仮説なので、そのまま実装しても逆に数値が下がってしまっては意味がありません。実用性を見るためABテストは必要だと考えました。

ABテストとは?

2つのものを比較するテストです。 「AパターンとBパターンではどちらがよいか」を比べるからABテストと呼ばれていると考えるとわかりやすはず。 インターネットマーケティングでよく行われる手法で、サイトや広告のアクセス数や成約率などのデータを比較し、成果が出ているほうを採用します。

<実施したABテスト内容>

①TOPページに作品ごとのいいね数を表示(有・無の比較)

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②カルーセルから3*3の表示に変更

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HOW TO

既にcoolmicではgtag.jsというgoogle analyticsなどにデータを送れる仕組み自体は導入済みだったので、下記の設定を足してoptimizeの管理画面から設定を行うだけで実施ができました。
gtag('config', GAのTRACKING_ID, {
page_path: path,
optimize_id: optimizeのid, // <-これを追加するだけ

ABテストの結果

①TOPページに作品毎のいいね数を表示(有・無の比較)

表示有りのセクションクリック数が約3%増加しました。作品を評価する指標が表示されることでユーザーは作品に興味を持ちやすくなり、クリック数につながるという成功仮説がたちました。

②カルーセルから3*3の表示に変更(有・無の比較)

カルーセル vs 3×3では、3×3のクリック率が1%程度増加しました。クリック後の購入割合約も約6%向上。作品が一覧で見られる様になったことにより、ユーザーの閲覧率が高まりました。また、その後の購入にもつながったことから、魅力的な作品にも出会えているのではないかと考えられます。

まとめ

・いいね機能などの評価を閲覧しやすくすることは、クリック数につながる。

・スワイプなどのギミックを少なくして目に触れてもらえる工夫が重要。

・仮説の実証にはやっぱりABテストが有効。

Coolmicチームでは通常の機能開発だけでなく、システムチーム側からABテストの提案や実施など分析から改善の提案まで幅広く携わる事ができます!いろいろな事にチャレンジ出来る環境で一緒に働いてみませんか!(イシカワ)

Techブログ編集部から一言

ウェイブでは仮説を立て、検証し、改善までの一連の流れをエンジニアが行っています。今回のABテストは「ユーザーに作品と出会っていただくためにはどうするか」という課題。マーケティングな的な要素もある課題ですが、エンジニアが解決に向けて工夫しているのがとてもウェイブ的ですね。

 

ウェイブではともにチャレンジしてくれるエンジニアを募集しています。

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